Bose QuietComfort Earbuds II と色々比較する

先日購入したBose QuietComfort Earbuds II(※以下qce2と省略)と手持ちのノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンを比較してみました。
またアクティブノイズキャンセリング機器ではありませんが耳栓・イヤーマフなどの消音器具とも比較してみました。
ノイキャン能力の比較は私の主観的な判断ですので飽くまで参考程度にとどめておいて下さい。
QCE2 vs Bose QuietComfort 20 (QC20)

ノイキャン能力
同じBose製品なのでノイズキャンセリング能力の傾向が似ている。QCE2はQC20のノイキャン能力をさらに伸ばした性能といえる。
工事現場の騒音で比較
QC20: 重機のエンジン音80%ぐらい消える
ドン、ガンなどの突発的な音ははっきり聞こえる
コンクリなどを削るズガガガガという音は40%ぐらい低減
QCE2: 重機のエンジン音は90%以上消える
ドン、ガンはほとんど聞こえない
ズガガガガというドリル音は90%以上消える
高音の除去能力
・QCE2,QC20共に高音のノイキャン能力が弱い。QCE2の方が除去能力が高い
・QC20はほとんど高音を除去できない
・QCE2は金属音に弱いがそれ以下の高い周波数はQC20より消えている
ノイキャン能力以外
・イヤホンの心地はQC20の方が上。圧迫されず軽い。
・QC20は太めのケーブルが邪魔。
・音質はQCE2のほうが解像度が低い。音の好みはQCE2。
QCE2 vs Sony WI-1000XM2

ノイキャン能力
WI-1000XM2は低音が取り切れていない。自動車のエンジン音、ドアのバタンという開閉音は聞こえてしまう。
一方QCE2はそれらの音を完全に消す。
・テレビの音で比較
WI-1000XM2:主に中高音の音声が消える。
総合的にとらえて20~40%ぐらいの除去能力
QCE2:低音から中音までの音声が消える。
総合的にとらえて60~70%ぐらい除去能力
高音の除去能力
QCE2でも除去されてない訳ではないが、WI-1000XM2に軍配が上がる。
ノイキャン能力以外
・WI-1000XM2は耳内部の血管の拍動が聞こえる。QCE2には無い
・WI-1000XM2はイヤーピースの圧迫感が強い。
また先端ノズルに角度がついているので耳が痛くなる
・WI-1000XM2はネックバンドで肩がこる
・無音時のホワイトノイズはQCE2の方が強い
・音質はLDAC・有線接続可能なWI-1000XM2の方が上。
はっきり言ってQCE2と比較にならない。
QCE2 vs Sony WH-1000XM3

ノイキャン能力
・低音域はQCE2の方がノイキャン能力が高い。中音域で互角。高音域でWH-1000XM3が上回る
・テレビの音で比較
WH-1000XM3:低中高音まんべんなく消える。
が主観的にはQCE2よりは消す能力が弱く感じる。
総合的にとらえて40~60%ぐらい消えている。
高音の除去能力
WH-1000XM3の方が除去能力が高い
ノイキャン能力以外
・WH-1000XM3はヘッドホンなので夏は蒸れる。長時間つけてられない。
外での装着も目立つ。
・音質はLDAC・有線接続可能なWH-1000XM3の方が上。
QCE2 vs 耳栓

耳栓の中でも性能が高いとされるMOLDEX製耳栓と比較してみた。
消音能力
・除去能力の特徴として、QCE2では音が「消える」が耳栓では低減されるだけ。
なので耳栓では大きな音は遠くで聞こえるような感じになる
・低音域、中音域はQCE2の方が上。
・高音域は圧倒的に耳栓に軍配。聞こえなくなる訳でないがかなり低減される。
比較したノイキャン機器・消音器具の中では耳栓が一番高音域を除去している
・テレビの音
耳栓:中音域一部が聞こえるような感じ。
総合的にとらえて60~70%ぐらい消えている
ノイキャン能力以外
・耳栓はスポンジによる内側からの圧迫感が不快。
耳の中が真空状態になってキーンとするし、耳の血管の拍動が聞こえる
・耳栓は価格は安いが使い捨て。アルコール消毒しても3~5回の使用が限度。
・耳栓は装着が面倒。つぶして入れるが、中々入らない
・耳栓は音楽は聞けない。
またイヤホンのようにすぐに外音取り込みに切り替えるようなことはできない
QCE2 vs イヤーマフ

3M PELTOR X5A。上から2番めのグレードのイヤーマフと比較してみた。
消音能力
・低音域ではQCE2がやや有利(音が消えるので)。その他はイヤーマフの方が上。
イヤーマフはほとんどの音を消す。
だが強い大きな音は気になる程度には聞こえてしまう。
高音域も少し聞こえる。
・テレビの音
イヤーマフ:ほとんど聞こえない。たまにカサカサした音が聞こえる程度。
音の80~90%は消えている
ノイキャン能力以外
・イヤーマフは側圧が強いので不快感を感じる。
また熱がこもる。せいぜい1時間程度しかつけてられない。
・イヤーマフは耳の拍動が聞こえる。自分の呼吸音も気になる。
・イヤーマフは音楽は聞けない。
またイヤホンのようにすぐに外音取り込みに切り替えるようなことはできない
・イヤーマフはノイキャンイヤホン・ヘッドホンに比べて値段は安い
QCE2 vs イヤーマフ+耳栓


イヤーマフと耳栓を同時併用。
全てのノイキャン機器と比べ物にならない最強の消音能力。
消音能力は比較にならないのでその他感想
・消音能力は最強だが、
「イヤーマフの側圧」+「耳栓の内側から広げる圧力」+「熱がこもる」
の圧倒的不快感 。夏場は15分以上の装着は無理。
・大きな声で話しかけられても気が付かない。むしろ危険
・イヤーマフ+耳栓と比べるとQCE2の消音能力は70%ぐらいか
・イヤーマフ+耳栓の強い不快感を思うとQCE2をつけた方が断然良い
番外編 「QCE2 + イヤーマフ」
番外編。イヤーマフに耳栓ではなく QCE2を装着してみた。
ギリギリ3M PELTOR X5Aの内部にQCE2が当たらずに着けることができた。
感想
・消音能力はQCE2に高音域除去が加わったような感じ。
イヤーマフ+耳栓より消音能力が弱いように感じる
・耳の拍動、自分の呼吸音はQCE2によって聞こえなくなる。
なので無音時の静けさはイヤーマフ+耳栓より上
・耳栓による装着の不快感は無くなるが相変わらずイヤーマフの不快感は強い
以上、今回はBose QuietComfort Earbuds IIと色々な消音器具を比較してみました。
QCE2より音を消す能力が高い機器もありましたが、装着感や使い勝手も考えるとやはり現状はQCE2を使うのが一番だと思いました。
という訳で今後もQCE2をメインとして使っていこうと思います。
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