3D配線とUVレジンを使って透明な電子回路を組み立てる(4)
UV-LEDレジンで固めたCRトーンコントロール回路。
他の機器に接続して評価してみる。
まずはShanling Q1に単体で接続。

トーンコントロールはまろやかに効く感じ。
イコライザーのようにシッカリとした効果は感じられない。
ちょっと期待外れ。
一番困った点は音量が出ないこと。
Shanling Q1を最大音量にしてもやや小さめな音量となってしまう。
うーむ、これでは使えん。
次は以前作ったトランジスタヘッドホンアンプを接続してみる。

この回路はいわゆるエミッタフォロワ回路なので、
もとの回路図を書いた方の説明にある
「前置にエミッタフォロワ回路を設置すること」
というのに合致する。
これをShanling Q1との間に挟んで聞いてみる。
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
うーん、やはり音量が出ない。
音質はトランジスタヘッドホンアンプのトゲトゲしさが無くなって良い感じなのだが。
今度はChu Moyアンプを接続してみる。

これも前置接続では音量が出ない。
この後、試しにChu Moyアンプをトーンコントロール回路の後、
つまり後置で接続してみると音量が出るようになった。
しかしハムノイズが入る。
Chu Moyアンプが発振しているのかしらん?
最後に、
Shanling Q1 ー トランジスタアンプ ー トーンコントロール回路 ー Chu Moyアンプ
の順で接続してみる。

これはかなりダメだった。
音がぼやける。エコーがかかってボーカルが遠い。
相変わらずハムノイズも入る。
接続した中で一番ダメな感じ。
その後いろいろ試したけど、
Shanling Q1 ー トーンコントロール回路 ー トランジスタアンプ
とトランジスタアンプを後置接続にするのが一番良かった。
なんとか音量もでている。
しかしShanling Q1単体で聞くよりパワフルさが失われていて、
音質が良いとは思えないなあ。
やはりCRトーンコントロール回路はスピーカー前提の回路で、
無理やりヘッドホン用にしたのが悪かったのかな。
という訳で、
今回の3D配線とUVレジンを使って透明な電子回路を組み立てた件
についてをまとめてみる。
3D配線によるハンダ付けについて
・あらかじめ3次元に配置するための設計図が必須
・ハンダ付け自体が非常に難しい
・綺麗に作ろうとするとより難しい
レジンによる回路の硬化
・液が入ってほしくない所は予備硬化するべし
・UV-LEDレジンは1cm以上固まらない
・なので作るなら1cmずつ固める
・それよりも2液レジンを使ったほうが良い
・液がもれないように枠には接着剤でしっかりシーリングする
・気泡ができないようにゆっくり注ぐ
CRトーンコントロール回路
・ヘッドホン用にはあまり使えない
といったところかな。
透明3D電子回路のメリット・デメリットは、
メリット
・透明な樹脂に封入された回路が綺麗
・固められているので頑丈
デメリット
・基盤にハンダ付けするより数倍労力がかかる
・レジン費用でコストも増大
・発熱するような素子は固められない
だろうか。
結局見た目以外はあまりメリットはないね。
今後作るならば、
・3D回路にはせず基盤にハンダ付けした回路をレジンで固める
・発熱するような素子はレジンの外側/境界に配置する
のような形でまた作ってみたいね。
他の機器に接続して評価してみる。
まずはShanling Q1に単体で接続。

トーンコントロールはまろやかに効く感じ。
イコライザーのようにシッカリとした効果は感じられない。
ちょっと期待外れ。
一番困った点は音量が出ないこと。
Shanling Q1を最大音量にしてもやや小さめな音量となってしまう。
うーむ、これでは使えん。
次は以前作ったトランジスタヘッドホンアンプを接続してみる。

この回路はいわゆるエミッタフォロワ回路なので、
もとの回路図を書いた方の説明にある
「前置にエミッタフォロワ回路を設置すること」
というのに合致する。
これをShanling Q1との間に挟んで聞いてみる。
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
うーん、やはり音量が出ない。
音質はトランジスタヘッドホンアンプのトゲトゲしさが無くなって良い感じなのだが。
今度はChu Moyアンプを接続してみる。

これも前置接続では音量が出ない。
この後、試しにChu Moyアンプをトーンコントロール回路の後、
つまり後置で接続してみると音量が出るようになった。
しかしハムノイズが入る。
Chu Moyアンプが発振しているのかしらん?
最後に、
Shanling Q1 ー トランジスタアンプ ー トーンコントロール回路 ー Chu Moyアンプ
の順で接続してみる。

これはかなりダメだった。
音がぼやける。エコーがかかってボーカルが遠い。
相変わらずハムノイズも入る。
接続した中で一番ダメな感じ。
その後いろいろ試したけど、
Shanling Q1 ー トーンコントロール回路 ー トランジスタアンプ
とトランジスタアンプを後置接続にするのが一番良かった。
なんとか音量もでている。
しかしShanling Q1単体で聞くよりパワフルさが失われていて、
音質が良いとは思えないなあ。
やはりCRトーンコントロール回路はスピーカー前提の回路で、
無理やりヘッドホン用にしたのが悪かったのかな。
という訳で、
今回の3D配線とUVレジンを使って透明な電子回路を組み立てた件
についてをまとめてみる。
3D配線によるハンダ付けについて
・あらかじめ3次元に配置するための設計図が必須
・ハンダ付け自体が非常に難しい
・綺麗に作ろうとするとより難しい
レジンによる回路の硬化
・液が入ってほしくない所は予備硬化するべし
・UV-LEDレジンは1cm以上固まらない
・なので作るなら1cmずつ固める
・それよりも2液レジンを使ったほうが良い
・液がもれないように枠には接着剤でしっかりシーリングする
・気泡ができないようにゆっくり注ぐ
CRトーンコントロール回路
・ヘッドホン用にはあまり使えない
といったところかな。
透明3D電子回路のメリット・デメリットは、
メリット
・透明な樹脂に封入された回路が綺麗
・固められているので頑丈
デメリット
・基盤にハンダ付けするより数倍労力がかかる
・レジン費用でコストも増大
・発熱するような素子は固められない
だろうか。
結局見た目以外はあまりメリットはないね。
今後作るならば、
・3D回路にはせず基盤にハンダ付けした回路をレジンで固める
・発熱するような素子はレジンの外側/境界に配置する
のような形でまた作ってみたいね。
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