ニアフィールドリスニング環境を改良する。


ニアフィールドリスニング用スピーカーとアンプをさらに改良する。
現状にはおおがね満足しているのだけれど、もうちょい低音がほしい。



スピーカーを改良。パッシブラジエーターを大型化

まずはスピーカーを改良する。
現在スピーカーに付けているパッシブラジエーターはやや小さめ(40mm)

もっと大型にしたらもっと低音が出るかも。
という単純な理由から57mmのパッシブラジエーターを付けてみた。

57mmパッシブラジエーター
外側の縁もタンジェンシャルエッジとなっており低音増大を期待。


MDF材、エンクロージャーに57mmパッシブラジエーター用の穴をあける
ダイソー10x10cmのMFD材を買ってきて加工。
以前と同じようにサークルカッターを使った。


MDF材、57mmパッシブラジエーターを取り付け
MDF材にクリアニスを塗りスーパーx2接着剤でくっつける。


40mmと57mmのパッシブラジエーターを比較
以前のと比較。



スピーカー背面、57mmパッシブラジエーター
スピーカーへ装着。


早速視聴してみた。

その出来は…
……
…………
………………
うん?あまり変わっていないような。
少しだけ低音が出るようになったかな?
いや変わっていないような……気のせい?
むしろ中音の一部が聞き取れるようになった。
音も若干柔らかくなったが、以前のトガッた音の方が良かったかも。

全体の印象が変わったのは分かる。
しかしこちらの音が絶対的に良いとも言えない。うーむ。


という訳で結果は、
低音は増強されず。
かと言って悪くもならず良くもならず。

大型のパッシブラジエーターはニアフィールドリスニングではなくもっと大きな音で聞くような環境で真価を発揮するのかもね。


まあ、今回はもう一つ手段を残している。
次に行ってみよう!



NFJ YDA138 アンプの部品交換

スピーカーに接続しているNFJ YDA138 アンプを改良する。

このアンプは以前もコンデンサー交換をしたけど、
部品交換したのは、入力周りとデジタルアンプIC周り、あとヘッドホン出力周りのみ。

今回はスピーカー出力周りの部品を交換する。

参考にしたのは↓のNFJサイトの部品レビュー記事。

『日本メーカー TOKO 11RHBP 22μH 低歪 防磁インダクタ 4個SET』
『Arcotronics/AV METフィルムコン R66 63V/1μFx2個Made in Italy』

この中の「tki********さん」という方のレビューを参考にさせて頂いた。
部品交換することでYDA138デジタルアンプのLPF周波数を下げて余計な高周波帯域をカットするというもの。
ただし可聴域はCD程度になってしまいハイレゾではなくなるみたい。
(自分の環境ではスーパーツイーターを付けている訳でもないのでハイレゾでなくても良い)

しかしこのレビュー記事の部品はどちらも在庫切れ。
同じような電圧・容量の代替品で部品交換することにした。



FX-AUDIO ポリエステルフィルムコンデンサ 250V 1μF
「FX-AUDIO- 限定生産製品専用ポリエステルフィルムコンデンサ 250V 1μF」
NFJサイトで購入。


太陽誘電 インダクタ 22μH 2.3A LHLC08NB 220K
太陽誘電 インダクタ(ラジアルリード・φ9) 22μH 2.3A(max.) LHLC08NB 220K
千石電商で購入。
2種類あったけど小さい方を選んだ。


上のレビュー・レシピとは別に、
スピーカー出力最終段のメタライズドフィルムコンデンサと電源のカップリングコンデンサも交換することにした。

WIMA MKS2シリーズ 100V 0.01μF
WIMA MKS2 100V 0.01μF
千石電商で購入。


サン電子工業 超低ESR電解コンデンサ 25V 1000μF
サン電子工業(SUNCON) 超低ESR電解コンデンサ 25V 1000μF
以前トランジスタアンプで使ってみて良い感じだったのでチョイス。
千石電商で購入。



既存部品取り外しに四苦八苦しつつも、なんとか取り付けることができた。
今更ながら思ったのだけれど、
ハンダ付けよりハンダ吸い取り線を使って取り外す方が難しんだね。

FX-AUDIO ポリエステルフィルムコンデンサ 250V 1μF 線を加工
予定では縦置きにしようと思ってたけど、
線が短かったのでこのように形を整えて配置。


YDA138アンプ基板裏ハンダ吸い取り線でハンダ除去中
ハンダ吸い取り線をぶっ刺して毛細管現象を利用し一気にハンダを吸い取るのが良いみたい。
ちまちまやるとホール中のハンダが吸い取れず残ってしまう。



できた。


YDA138アンプ改改 001

YDA138アンプ改改 002

YDA138アンプ改改 003
1μFコンデンサーはデカすぎてギリギリ。
インダクターは小さいサイズを選んでおいて良かった。



スピーカーと接続。

YDA138アンプ改改 004

YDA138アンプ改改 005


早速試聴してみる。

……
………
おお!明らかに低音がグッと出るようになった!!
これならイコライザーで低音を盛らなくても全然使えるレベル。

全体的な音もクリアーでしっとり艷やかに。
それぞれの楽器が際立つようになった。

ハイレゾ高音域カットの影響も感じられない。
(ハイレゾスピーカーではないしね)

YDA138 アンプのコンデンサーとインダクターの交換、
音は明らかに良くなり大満足な結果に。





という訳で、
今回のニアフィールドリスニング環境の改良。

スピーカーの改良は可もなく不可もなく。
アンプの改良は大成功でした。

スピーカーとアンプではもう改良の余地も無くなったので、今後はスピーカーの設置環境やプリアンプとの接続とかを考えていこうかと思います。


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タグ : スピーカー 電子工作 アンプ 自作 DIY
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