自作スピーカー作りに挑戦してみた。

というか厳密には自作エンクロージャー。

基本的にヘッドホン派なのだけれど、耳への圧迫感や蒸れを思うと装着したくない時がある。
しかし音楽は聞きたい。

そんなときに聞き及んだのが
「ニアフィールドリスニング」という概念。
小型のスピーカーを使い50cm~1mの距離で音を大きくせずに音楽鑑賞するというスタイル。
これなら音量を気にせずに気軽に楽しめそう。


そして低価格かつ高品質なオーディオ製品を取り扱っているNFJさんのサイトで次のような商品を発見。



加工が容易なMDF材を使った小型の自作スピーカーキットらしい。



このキットを使う選択肢もあったが、
もっと小型で軽量なものが欲しかったのでエンクロージャーは自分で作ることにする。
(音質にこだわるならよくテストされているこのキットを買ったほうが良いと思う)


キットの内容を調べて、
・上のPLS-P830985スピーカー × 2
・ニードルフェルト × 4
・26mm×48mmバスレフポート
・スピーカーケーブル
・加工用のサークルカッター(自在錐)
をNFJさんで注文。

ネジはホームセンターで購入。
他に必要なのは、電動ドリル、接着剤、ハンダ、ハンダゴテなど。

肝心のエンクロージャーの素材はダイソーで購入。
インテリア キューブボックス Mサイズ 10cmx10cmx10cm を2コ。
それとMDF材 6mm 10cmx10cm 6枚入りも1つ。

DAISO インテリア キューブボックス Mサイズと MDF材 6mm



作成工程


早速作っていく。

まずネジを止め用のネジ穴を設置。
MDFキューブボックスに六角ナットを接着する

六角ナット3つ(←長ナット代をケチって)を接着剤で固定する。
しかし作ってから気づいたが強度的に問題がある。
MDF材との穴あけ位置の調整も難しいし。
1cm角の木材を貼り付けたほうが良かったかな。


次にサークルカッターを使いMDF材に穴あけ。
スピーカーとバスレフポートの穴。
MDF材にスピーカー用の穴を開けたもの


ただしこのサークルカッターには癖があって外刃に合わせて内刃を微調整しなければならない。本番前に不要な素材で要テスト。

サークルカッター
サークルカッターに電動ドリル


防腐・防虫のためにニスを塗る。
これもダイソーで購入。
自分用なので見た目は気にせず、ニスのヤスリがけはしない。
MDF材は水分の吸収が激しいので2度塗り。
ダイソーの色付きニスは風合いが悪いので透明クリアを使うのが無難。

ダイソー透明ニス



ニスが乾いたら吸音材のニードルフェルトを貼る。

ニードルフェルトを貼り付け



さらにスピーカーとケーブルをハンダ付け。

PLS-P830985スピーカー

結線にはファストン端子を使うのが一般的らしいが今回はハンダ付けで。

スピーカーケーブルの相場が分からなかったのでNFJのビンテージ1m340円もするものを買ってしまった。
しかも4m。1360円。
ホームセンターで1m80円で売っているのを知らなかったよ。



バスレフポートを取り付け。

バスレフポートをMDF材に取り付け

とりあえずスピーカーの真背面に。
径が足りない場合はビニルテープ巻くと良いらしいので巻いてみた。

バスレフポートをねじ止め

ネジ止め。



さらにスピーカーもネジ止め。

スピーカーをエンクロージャーに設置01


スピーカー周りは磁石でくっつかないようにステンレスネジを使ってみたけど、
防磁スピーカーだったので意味がなかったよ。

スピーカーをエンクロージャーに設置02


ちなみにケーブルは後方斜め上に穴を開けて通した。
ターミナル端子は設置せず。前面と背面を開けられるようにしたので、
ターミナル端子を取り外せるような設計を思いつかなかったため。




完成と試聴

完成したスピーカーとスピーカーアンプと接続。
アンプには以前改造した「NFJ YDA138デジタルアンプ」を使用。
ついでに木材とMDF材でアンプ用のケースも作ってみたよ。

NFJ YDA138デジタルアンプに自作ケース


そしてプレイヤーを接続。
プレイヤーにはとりあえず携帯型音楽プレーヤー「Shanling Q1」を繋げてみた。
Shanling Q1はBT受信もできるのでスマホの音楽をLDACで受け取りこのスピーカーで聞くことも可能。

自作スピーカー完成01
自作スピーカー完成02



早速試聴。

思ってたより中高音は出ている。
流石にヘッドホンよりは解像度は低いけれど、
十分にMP3とロスレス音源を聞き分けられる。
追加にツィーターは必要ないね。

しかし低音は弱いような。バスレフポートの位置が悪かったか。
それに音の後味がボゾボソしているような感じも。
バスレフポートに関しては改良の余地あり。


アリかナシかとしたらアリの判定、結構使えそう。
ヘッドホンが煩わしいときにはこちらを使おう。


次は、早速バスレフポートの改良をしてみようかと。
こんな事もあろうかと前面・背面開けられるような設計にしておいてよかったね。


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タグ : スピーカー 電子工作 アンプ DIY ShanlingQ1
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Author:Enear

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