NFJ YDA138デジタルアンプを改造してみた -ど素人の電子工作①-


NFJ YDA138デジタルアンプ改造02

久しぶり電子工作をしたくなった。
しかし電子工作の腕前は少しハンダ付けできるぐらいで、それ以外はズブの素人。
電子工作の初心者というか、もっと手前のレベルだったりする。

そんな素人の私が、
新たに電子工作について学習もせずに(!)、
ネット上の知識を頼りに素人うろ覚えのままで、
電子工作をやっていこうかと。

こんな電子工作への態度は、
真剣に取り組んでいる方々に対してある意味冒涜的かもしれない。

けど、まあ素人が素人なりにやって、
難しい計算や回路の設計など、深い知識には立ち入らずに
楽しむことができればいいよね。


という訳で、今回は久しくやっていない電子工作のリハビリも兼ねて、YDA138デジタルアンプの改造を行う。
このYDA138デジタルアンプはNFJ(ノースフラットジャパン)のロングセラーモデルで、自作キットとして今でもVer.アップをしつつ販売中。




自分が買ったのは2013年モデル。
かなり古いなあ。
あの頃のNFJ製品はストア販売がなく、
Yahooオークション落札のみでしか入手できなかったのですよ。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットVer.J

このYDA138デジタルアンプは組み立て後色々あってお蔵入りしていて、改造で壊れても構わない。
壊れてもさほど自分にダメージを受けないモノを改造する、ここが素人電子工作の重要ポイントですな。


それで今回、改造する箇所はコンデンサーの交換。
基盤に取り付けてあるコンデンサーをオーディオ用に交換することで、音に深みが出たりノイズが低減してクリアな音になるという。
コンデンサー交換は交換前後の違いが顕著に出るらしく、コスパ的にも、素人が実感して楽しむのにも一番良いかと。

ネット上の知識によると、
交換するコンデンサーは容量が同じ(~μF)で電圧(V)が同じかそれ以上であれば良いらしい。
あとはコンデンサーの大きさが基板上やケースに収まるかを考えれば良い。

すべてのコンデンサーを交換するのではなく、入力信号のコンデンサーとヘッドホン出力のコンデンサーを交換してみた。
ネット知識によると、電源コンデンサーはオーディオ用よりも通常の低ESR(※意味分かっていません)コンデンサーの方が良いらしいので交換せず。
ヘッドホンしか使わないので、不使用なスピーカー出力のコンデンサーも交換せず。

あと、最初の組立時にこんなの素人にできる訳ないじゃん、とあきらめた表面実装のチップコンデンサの取り外しにも挑戦してみた。
(壊れてもかまわないので今回はあえてリスクをとる)


で、出来た。所要時間3時間。

NFJ YDA138デジタルアンプ改造01

NFJ YDA138デジタルアンプ改造02


まず最初に行ったのは表面実装のチップコンデンサの交換。
C7,C8のチップコンデンサに半田ゴテとハンダ吸い取り線を当ててハンダを吸い出す。
一番最初にやってしまったけど、これが一番難しかった!
既に部品が取り付けられているせいで上手くハンダゴテを当てることができない!!
(熱したハンダゴテが当たりプラスチックが数カ所溶けてしまった)

苦労して何とか取り外した後、2013年時に取り付けずとっておいたコンデンサー(ELNA 10μF 16V)をハンダ付け。
取り付け後、音出ししてみたら雑音が消えてよりクリアになった。
他の部分のコンデンサー交換よりも一番効果が高かったように思える。

NFJ YDA138デジタルアンプ改造 C7,C8コンデンサーを交換



次に入力カップリングコンデンサのCT5,CT6とヘッドホン出力カップリングコンデンサのCT3,CT4を交換。
半田ゴテとハンダ吸い取り線を当ててハンダを吸い出し、古いコンデンサーを取り外してから、

CT5,CT6 : ニチコンMUSE ES 2.2μF 50V
CT3,CT4 : ニチコンFG 470μF 50V

を取り付けた。
部品は秋月電子の通販で買ったよ。

NFJ YDA138デジタルアンプ改造 CT3,4,5,6コンデンサーを交換
ニチコンMUSE ES:エメラルドグリーンのコンデンサー
ニチコンFG:金色の大きなコンデンサー

出力コンデンサーが大きかったため、ケースには入らなくなってしまった。
替えた後の音の感じは低音・中音にいい感じで丸みが出るようになったかな。



という訳で今回は、
電子工作のリハビリとしてデジタルアンプのコンデンサー交換をやってみました。
コンデンサー交換による音の変化は実感として分かるぐらい大きく、
音質が(良い方向に)変わりビックリしました。
特にC7,C8のチップコンデンサの交換は、2013年の組立時に怖がらずにやっとけばよかったなあと思うぐらい良いものでした。

再びハンダ付けにも慣れてきたので、
次は別のNFJ自作キットを使って電子工作したいと思います。




今回得たネット上の知識
・コンデンサーを交換するときは容量が同じ(~μF)で、電圧(V)が同じかそれ以上
・コンデンサーは熱に弱いのでヒートクリップを挟むこと
・電解コンデンサーは印の付いている方が-、足の長い方が+
・デカップリングコンデンサー:直流電源のノイズ(交流)をグランドに流す
・カップリングコンデンサー:信号電流(交流)から直流を遮断する


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タグ : 電子工作 ヘッドホンアンプ
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Author:Enear

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